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タイ戦は劣悪ピッチに要注意。現地は女子バレーの因縁重ね対日本への強い感情【日本代表前日練習】

text by 編集部 photo by Editional Staff

日本代表
日本代表がバンコクで前日練習を行った【写真:編集部】

 日本代表は5日、タイ・バンコク市内にあるラジャダムナン・スタジアムにおいて6日のタイ代表戦へ向けた前日練習を行った。

 ピッチに登場した選手たちはまずボール回しで体を慣らし、その後全員でミーティングに移行。ミーティングは普段の倍以上の6分30秒ほど行われ、明日の試合に向け、ハリルホジッチ監督も入念に選手たちに指示を出している様子だった。終了後はランニング、ジョギングで汗を流し、15分経過時点で練習は非公開となった。

 気になるのは芝の状態だ。選手らが走る前から既に土がめくれていた。でこぼこのピッチは足の踏ん張りがきかなくなる。さらにスコールでもあるようなら、最悪の状態になってしまうだろう。日本や欧州ではあまりない劣悪な環境には注意は必要だ。

 また、当日は6万人以上がタイ代表を応援するサポーターで埋め尽くされることが予想されている。タイも初戦サウジアラビア戦を落としたことから必勝を期しているのはもちろん、対日本への強い感情もあるという。

 フットボールチャンネル・タイのマルワク・タンニョム編集長は「打倒日本という強い感情がある。リオ五輪を懸けた女子バレーボールの試合で、タイは接戦の末、日本に敗れた。あの試合のジャッジに不信感を持っているタイ人は多い。そういう感情も重なって、いつも以上に勝ちたい気持ちが強い」と解説する。

 とはいえ、アウェイが厳しい環境であることは当たり前のこと。W杯でこれまで以上の成績を残したいのならば、そういうディスアドバンテージも跳ね返す実力は必要だ。負けは許されなくなったタイ代表戦。運命の一戦は現地時間明日19時15分(日本時間21時15分)キックオフだ。

(取材・文:植田路生【バンコク】)

【了】

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