日本代表は8日、オーストラリアのメルボルンに到着。W杯アジア最終予選・オーストラリア代表戦に向け、現地で練習を行った。

　Jリーグで好調を維持する齋藤学は、追加招集という形でハリルジャパンに加わった。出場機会がなかったイラク代表戦は、試合終盤に山口蛍が決勝点を挙げた。「チームとしてもW杯予選を戦う上で大事な勝利になったと思う」と齋藤は話し、「その流れをオーストラリアに持ってこられた」と続けた。

　ピッチに立てない中でも「しっかりと準備することが今の自分にできること」だと冷静に述べ、「悔しいけど、これも自分の力にしなきゃいけないと思う。自分がピッチに出た時にこの悔しさっていうのを晴らせれば」と自身の境遇を糧とする意志を示した。

　齋藤といえば、鋭い突破が最大の武器だろう。素早くボールを離し、攻撃を加速させることも大事だが、「自分は仕掛けのところとか、ドリブルで剥がしたりすることが得意。チームのベースの中で、自分のプラスアルファを出していくことが大事だと思う」と、集団の中での役割を全うしつつ、自身のストロングポイント発揮するつもりだ。

（取材：元川悦子、文・構成：編集部）

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