香川真司がレアル戦で「無力」だった理由

2013年02月15日(Fri)11時18分配信

text by 北健一郎 photo Kazuhito Yamada
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効いていたレアルのハイプレス

 通常時(プレミアリーグ)でのマンチェスター・Uならば、香川にボールが入った時点で、サイドハーフはもちろん、ボランチ、攻め上がってきたサイドバックなど複数の選択肢があるのだが、この試合では相手にボールを持たれる展開になったこともあって、ワンタッチではたける距離に味方がいないことが多く、キープを選択せざるを得なかったのだ。

 また、レアルのハイプレッシャーが非常に良かったことも、香川の状況を難しくしたとも言える。

 立ち上がりからレアルはマンチェスター・UのDFラインに強烈なプレッシャーをかけてきた。ベンゼマとクリスティアーノ・ロナウドが両サイドの高い位置をとってサイドバックの前進を阻止し、エジル、ディ・マリアがセンターバックにプレッシャーをかける。ボランチへのパスに対してはケディラがにらみを利かせ、パスが入ってきた瞬間に一気に前に出る。

 サイドへの展開も、ボランチに預けるパスも封じられたセンターバックは、遠くへのパスを選択するようになり、前線のファン・ペルシ、あるいは一列前の香川がターゲットになった。ファン・ペルシーは異常なまでのキープ力でボールを収めていたが、香川に同じ仕事を要求するのは酷だったと言わざるを得ない。

 つまり、昨日の香川の低調なパフォーマンスは、試合展開と香川自身の持ち味がミスマッチを起こしたことによって起こったものと言えるだろう。1-1で迎える2ndレグで香川がどのような起用のされ方をするのかは、現時点ではわからない。ファーガソン監督がもっと攻撃的な戦い方を選択するのであれば、香川にチャンスが与えられる可能性は十分にあると思っている。

【了】

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