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【ロングインタビュー】海を渡ったジャパニーズフットボーラー・赤星貴文「日本人として海外でプレーする意義」【第二部】

text by 長束恭行 photo by Yasuyuki Nagatsuka

いい選手はポーランド人じゃない

――それがゲームを作れるということですよね。

「そうですね。一本目のパスがミスっちゃうじゃないですか、こっちは。でも一本目のパスがちゃんと通せたら、次はまあまあ繋げたりもするんですよ。能力ある選手はいるんで。そこは最初の時点から出せたのたかな、というのはありましたね」

――逆にポーランド人選手のここは優れているな、と思うところはありますか? リーグ内にも優秀なサイドアタッカーはしばしば見受けられますが。

「ドリブルも仕掛けられるし、身体も強いし、速い選手もいるんですよ。だから突破力ある選手は結構います。ただ、ポーランド人かと思いきや実は違う。ここは外国人枠が一切なく、チームのうち9人・10人がポーランド人じゃなくてもいいんです。

たまに『あれいい選手だな』と思うと、だいたいポーランド人じゃないですね(苦笑) ポーランド人で良い選手は他のリーグに移籍しちゃいます。だから、今いる選手で本当に良いのは外国人選手が多いですね」

――逆に、日本人に限らず外国人の補強選手に対してクラブが求めることは何でしょうか?

「それも人によると思いますし、プレースタイルによると思うのですが、僕のように中盤を作る選手はポーランド・リーグに必要なのかな、とはちょっと感じますね。やっぱりポーランド人選手は誰もが似ているんですよね。

身体は強いし、ティフェンスは凄く強いんだけど、スルーパスとか、起点になるようなパスは出せない。こうボールを取ったら人に預けることはできるけど、それ以上は求められない、といったスタイルがちょっと多いかもしれないですね」

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