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日本は世界を震撼させるチームになれるか? 本田圭佑が語ったW杯に向けた“死ぬ気”の覚悟

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

何となくではまた同じ結果になる

「結果に関しては不本意だけど現実。人のせいではなく自分に降りかかるものだと思っている。百選連覇のイタリアがあれだけやられても勝ってしまうように、緊張感の試合というのをもっと繰り返して、知らぬ間に格が上がっていく。自身の差がそのまま格になる。その差は歴然としているのが現状ですよね。

 ただ、ネガティブなことを言ってもしょうがないし、改めてブラジル、イタリア、メキシコに勝てるクオリティが必要だと思った。その上にはスペインがいるかもしれない。僕らはもっと高められるけど、向こうも成長してくるから、その競争に勝たないと。何となく成長しているようではまた同じ結果になることを自覚しないといけない。

 個人的にはシンプル。どういうチームにいこうが、半年残留しようが、僕のやる練習は見えているつもりだし、大事なのは強豪に対しては必ずチャンスはものにすることだから。

 自分の役割を果たせている時間帯もあったけど、メキシコ戦では結局後半にへばっている。へばっていたらこのレベルではやれないことを再確認した。自分がやるべきことをもっと死ぬ気で、覚悟を持って取り組んでいく必要がある。自分だけでなく、周りでサポートしてくれる人も含めて、チーム本田も総力戦になると思っている」

 屈辱的結果を受け、本田はリベンジに闘志を燃やした。彼と日本代表に残されたブラジル本大会までの時間は1年。それを「1年しかない」と見るか「1年もある」と見るかは彼ら次第だ。

本田自身、自分を変えられるという希望を持って前向きに日々を過ごしていくという。3年前の南アフリカで世界を驚かせたように、さらなるスケールアップを図って今一度、世界を震撼させてもらいたい。

【了】

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