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日本代表 11年前

ザックジャパン1トップ候補の柿谷曜一朗。今後のカギを握る“周囲との連携”をどう深めていくのか

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Asuka Kudo / Football Channel

「守備の時、かなりシビアにみんな動かないといけない」

 実際、2日の合宿初日に行われた守備と攻撃の戦術確認では、最近のJリーグで絶好調の大迫勇也が本田圭佑や岡崎慎司ら主力組の1トップで主にプレーしていた。長谷部誠や香川真司らが合流しておらず、ザッケローニ監督もまだメンバー構成を決めてはいないのだろうが、柿谷はさらなるアピールが必要になってくる。

「初日の練習は確認中心? 僕は一番前やってたんで、そこまで約束事は細かくはなかったですけどね。でも守備の時、味方との間隔が『何メートル』って決まっているので、かなりシビアにみんな動かないといけない。

 ボールの囲み方やタイミングを練習で合わせることが大事ですね。攻撃面にしても、前線でしっかりボールを収めることはもちろん、サイドバックがボールを持った時とかパターンがいろいろあると思うので、合わせていく必要があると思います。

 でも肝心なのは、いざ試合でどんだけできるかだと思うんで、意思疎通だけはしっかりして、やっていければいい」と彼は改めて気を引き締めた。

 ウルグアイ戦の時、「もっとみんなと練習したい。長い時間一緒にやることでお互いの特徴がもっと分かってくると思うから」と代表でのプレー時間の少なさを切実に感じた柿谷。だからこそ、今回の9月シリーズでは本田や岡崎らとより一緒にピッチに立ち、コンビネーションに磨きをかけたいと考えていたはずだ。

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