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内田篤人の1on1を徹底分析。世界で戦えるサイドバックの“個の力”とは?【前篇】フィジカルは1日にして成らず!

text by 河治良幸 photo by editorial staff , Asuka Kudo

ドイツで重要視される“体幹”

藤間:内田選手に話を戻すと、ご存じの様に背が高いわけではないですし、ゴツいわけでもないですが、ヨーロッパの大きな選手達とぶつかっても簡単に飛ばされることはまずありません。

 それは内田選手の重心が常に安定していて、力を上手く伝えることが出来ているからなんです。その意味で言うと、弱い様に見えるかも知れませんがサイドバックの選手として内田選手のフィジカルは十分に強いと言えると思います。

今矢:僕がドイツでプレーした時に驚いたことの1つでもあるのですが、ドイツでは体幹トレーニングを毎日の様にやります。日本の選手は練習終わったら自主練とかすると思いますけど、ドイツでは体幹をやる。練習終わったらほぼ全員体幹やるという感じ。ちゃんとしたメソッドでやっている選手はやはり強いですよ。

 強いっていうのはボディビルダーの様な筋肉があるとかっていう事じゃなくてバランスがいいという事です。バランスが良ければ筋肉が少なくても勝てる。

藍澤:Jリーグの選手で、背が高い選手だと逆にからふらふらしている様に見えてしまう選手がいるのを思い出しました。

今矢:その見え方は案外間違っていないと思います。フィジカルが外国人と日本人の差だとされて、フィジカルでは勝てないという前提に立って話をしているケースが多いと思いますけど、体幹トレーニングをしっかりやればそんな間単に負けないと思います。
内田選手がドイツに行ってから変わったというのはトレーニングメソッドがちょっと変わったのかな?と感じますね。

藤間:そうですね。それに体を大きくし過ぎると今度はスピードが犠牲になったりしますので、内田選手自身がどんなプレーヤーになるのか、その為に何が必要かっていう部分でバランスをとってトレーニングをしていくという事になるんだと思います。

【中篇へ続く】

企画

一般財団法人フットプロム協会:1対1または2対2で戦うフットボールの新しい形態のスポーツが“フットプロム”だ。サッカーやフットサルにおける1対1での駆け引きが凝縮されているとあって、これまでJリーガーやFリーガーなど多数のプレーヤーが挑戦し、そのゲームとしての奥の深さに魅了されている。
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プロフィール

藍澤慶子(グラ☆スタ!):【進行】
女優・タレント・モデル。特技は英会話、バイオリン、フルート、殺陣で、得意なスポーツはバレーボールとソフトボール。「グラ☆スタ!」仲間とフットサルを体験し、サッカーの虜に。好きな選手は内田篤人。(個人公式ブログ「藍澤慶子のけぱぴずむ」、Twitter IDは @kepipike928)

藤間洋介(フットプロム協会・代表理事):【解説】
一般財団法人フットプロム協会代表理事。各地で無料体験会などを行い、フットプロムの普及・振興を行っている。1対1に特化した少年向けサッカースクール“1on1SoccerSchool”も原宿校・横浜校で展開中。

今矢直城(早稲田ユナイテッド監督):【解説】
10歳からオーストラリア・シドニーで過ごし、現地で日本人初のプロサッカー選手としてプレー後、スイスやドイツでもプレー。スイス時代の2003-2004シーズンにはUEFAカップにも出場。現在は社会人チーム・早稲田ユナイテッドの監督を務めるとともに、自身で少年向けサッカースクールも展開中。

河治良幸(サッカージャーナリスト):【解説】
東京都出身。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当し、欧州からJリーグ、更には育成年代まで、グローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。監督の采配や選手のプレーなど分析コラムを中心に、多くの専門誌に寄稿。セガ『WCFF』シリーズの開発に携わり、手がけた選手カードは3500枚に達する。
Twitter IDは @y_kawaji

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