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日本代表 10年前

“96ジャパン”だけじゃない!将来のスーパースターがひしめくU-17W杯

text by 河治良幸

アジアにもいるハイレベルな若手選手

 アジアのライバルであるウズベキスタンも、若い年代では最も注目すべき国の1つになってきている。テクニックとパワーをハイレベルに備え、しかもチームワークを重視するウズベキスタンはさらなる成長を遂げ、A代表につながっていく可能性が高い。

 今回のチームで最高レベルのタレントはカムダモフだ。左足のキック精度が高く、鋭く曲がり落ちるFKやCKはウズベキスタンのほとんどの得点を演出している。

 将来性に関してはイタリアの長身FWチェッリも是非、覚えておきたい選手の1人だ。194センチの巨体で前線に構え、ボールを持てば躊躇なく敵陣深くに突進していく。不敗を誇る空中戦はヘッドも強力で、アクロバティックなボレーシュートも放つことができる。

 トップレベルで活躍するにはポストワークやボールキープに磨きをかけたいが、順調に成長を続ければ、ルカ・トニ以来、久々に本格派の“プリマプンタ”がアズーリに誕生するかもしれない。

 他にも書き切れないぐういの才能がひしめくが、ここからは厳しい決勝トーナメントの中で真価が問われてくることになる。読者の皆さんも“96ジャパン”を応援しながら、是非とも未来のスーパースターを探し出してほしい。

【了】

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