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【独占インタビュー】ゲルト・エンゲルス「フリューゲルスは本当に家族だった」

text by 羽澄凜太郎 photo by Rintaro Hasumi

日本を離れ、未開の土地モザンビークへ

――エンゲルスさんがJリーグ、日本での現場活動を離れられて5年が経ちます。それから、どういったご活動をされていたんでしょうか?

「レッズでの仕事を終えてからは日本に2年ぐらい残って、そこでテレビ解説やサッカースクール開設したりと色々していたね。その後、モザンビークの代表監督に新しく仕事をしに行った」

――モザンビークの代表監督になったのはどういった経緯でなられたのですか? 

「当時ドイツサッカー協会の友人が日本にいて、あるとき仕事の話になり『もし監督をやるんだったらどこで続けたい?』と聞かれたから僕は『(監督を)やれるならどこでも良い』と言った。

 そうしたら友人が『どこでも良いのなら僕のところに時々仕事の依頼(監督)がくるから紹介するよ』となりしばらくして『今、モザンビークが代表監督を探しているけど興味はあるか?』って言われて僕はすぐさま契約をした」

――モザンビーク代表のサッカーレベルというのはどういうものなんでしょうか? 

「レベルはとても低かった。それは当然。でも、なにより条件が悪い。組織も良くないしね。選手の能力はとても高いよ? アフリカらしく、みんな運動神経が良くて、パワーもあって、技術やバランスも結構良いんだけどやっぱり環境が良くなかったね」

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