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日本代表 10年前

W杯を見据えて“個の力”を強調する本田。大迫、山口への評価も「中盤も僕にとっても安泰なポジションではない」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

新戦力の台頭。激しいポジション争いを歓迎

「日本も背負うものが何もないチャレンジャーですから、ナメてるやつらを1人ひとりぶっつぶしていくってだけ。逆にホントはナメられてるままがいいんですけどね(笑)。ヘンに真司(香川)とか佑都(長友)がビッグクラブに行っちゃっているから、いい選手がいるっていうのはバレバレですけど。

 とにかくベルギー戦は結果も大事ですけど、監督も言っているように内容も大事。本番で結果を出すための貴重な1試合ですね。ただ結局、個でしょうね。そこは揺るがないものがあるから」とベルギーと対等の立場にいることを改めて強調した。

 そんな本田にとって、オランダ戦で大迫や山口螢ら若手がいい働きをしたことは心強い材料だという。競争が激化すれば、チームも活性化される。新戦力台頭は大歓迎のようだ。

「彼らは能力が高いですね。これでFWのレギュラー争いも激しくなってきますし、当然ながら中盤も僕にとっても安泰なポジションではないと思っている。しっかり結果を出し続けた選手が出られる。代表っていうのは、そういう存在でありつづけられたらなと思います」

 本田の明るい口ぶりから、10月2連戦(セルビア・ベラルーシ)の言いようもない停滞感から日本代表が抜け出したこと強く感じさせられた。このいい流れを継続することが出来るか。ザックジャパンの真価が問われるベルギー戦となる。

【了】

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