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日本代表 10年前

W杯を見据えて“個の力”を強調する本田。大迫、山口への評価も「中盤も僕にとっても安泰なポジションではない」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

本田はベルギーをどう見ている?

「オランダ戦でショートカウンターから2点を取れたけども、それだけじゃ厳しくなる。今回はたまたまそんなに迫力あるDFがいなかったから2~3本パスがつながった時にチャンスになっていたけど、ブラジルのダビド・ルイスやチアゴ・シウバがいたら個で止めてくる。

 そこまでのいいパスワークを無にするような一発で止めてきたりする。それも個人の判断で。止めてしまえば何も問題ないでしょっていう守備をしてくるチームが強豪国にはある。それをイメージしてつなげないと。

 後半ヤットさん(遠藤保仁)が入って短いのと長いのを使い分けることはできましたけど、素の精度でしょうね」とオランダ戦の攻守両面に渡る反省点を次々と口にした。

 それを踏まえて中2日でベルギー戦(19日)に挑まなければいけない。FIFAランク上ではベルギーは8位のオランダより上の5位。前評判も非常に高い。しかし本田はその評価は実際の勝負には関係ないと言い切る。

「ベルギーの試合(コロンビア戦)をこの間見たんで、ウチだったらこんな感じになるかなってイメージはあります。簡単ではないでしょうけど、当然ながら勝算はあります。

 ベルギーの評価っていうのは正直、意味ないですね。ベルギーは歴史のある国ではないし、そういう意味ではいい勝負。いい評価だったとしても、結果を出さないとコロンビアに負けるわけよ。(※編集部注:15日、ベルギー代表はコロンビア代表に0-2で敗戦)

 そのへんは背負っているものがオランダとは違いますよね、彼らもどうやってワールドカップを勝っていくかっていう部分では未知数の世界でしょうし、立場は日本と一緒ですね」

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