「オランダみたいな強豪に引き分けるなんて、並大抵のことじゃない」
16日のオランダ戦に2-2で引き分けたことも、日本代表の評価を上げた。
代表のアシスタントコーチ、ビタル・ボーケルマンは、「オランダに2点リードされる展開で、2点を奪い返してドローに持ち込み、さらに追いついた後も追加点を狙って攻め続けた姿勢は実に素晴らしい。実際、後半は日本の独壇場だった。
とくに香川が投入されてから、日本のプレーはがらりと変わった。攻撃の三角形が的確に機能するようになり、多くのチャンスが生まれた。2-3、いや、2-4くらいで逆転勝ちしてもおかしくない試合だった」と日本のプレーを分析。
ベルギーメディアの取材に応じたMFウィッテルも「ホーム以外の場所で、オランダみたいな強豪に引き分けるなんて、並大抵のことじゃない。難しい試合になるよ」とこの試合を引き合いに出す。
ウィッテルは、今回のW杯予選では全試合フル出場した、押しも押されぬ現代表の屋台骨だ。現在ロシアリーグのサンクトペテルブルクに所属し、CSKAモスクワの本田圭祐とは何度も顔を合わせている。
「ポジション的にも、本田とは直接マッチアップすることが多いけれど、彼はとにかく頭脳派で手強い相手だ。基本は10番の選手だけど、サイドにも張り出したり、ラインの間に入ってきたりと、動きの範囲が広い。テクニックは確かだし、両足でシュートが打てる。もっとも危険なプレイヤーだ」
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