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日本代表 10年前

「自分たちを測る試合ではない」。“第2のホーム”で勝利を渇望する川島。ベルギー戦で正GKとしての真価を見せることが出来るか?

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

強力攻撃陣にどう立ち向かうのか

「僕自身もこの2試合にかける思いは非常に強い。ベルギーでの試合でベルギー代表と戦えるのは特別なことだし、本当に嬉しいことだと思います。自分はベルギー4年目だし、ここで積み上げてきたものがある。

 ただ、向こうには多彩な攻撃がありますし、個の力が強いチームだと思うので、自分たちとしてはしっかりやるべきことをやるのが一番。GKとしてはゴールを守ることだと思うんで、要所要所で自分がしっかり仕事をしていくことが肝心ですね」と彼は周囲の雑音を封じるべく、自分自身を鼓舞した。

 アザール(チェルシー)、フェライニ(マンチェスター・ユナイテッド)らを筆頭に、現在のベルギーには確かに世界屈指といわれるタレントが揃う。スキルだけでなくフィジカル面も欧州随一だ。加えて指揮を執るヴィルモッツ監督のカリスマ性と規律の高さも現在のベルギーの強さにつながっている。その底力を川島は日本代表の誰よりもよく分かっている。

「ベルギーの強力攻撃陣を封じるためには、自分たちの守備をしっかりとオーガナイズすること。90分間通して自分たちが個で対峙してくる相手にどう対応していくかが大切だと思います。

 オランダ戦でもそうですけど、1対1のところで絶対に負けないことも重要。相手の強いところには1人だけじゃなくて後からカバーに行くとか、そういう意識がすごい大切になってくるのかなと思います」と組織的守備の重要性を口にする。

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