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日本代表 10年前

「自分たちを測る試合ではない」。“第2のホーム”で勝利を渇望する川島。ベルギー戦で正GKとしての真価を見せることが出来るか?

text by 元川悦子 photo by Asuka Kudo / Football Channel

今回は自分たちを測る試合ではない

「自分たちを測る試合ではない」。“第2のホーム”で勝利を渇望する川島。ベルギー戦で正GKとしての真価を見せることが出来るか?
川島は「日本代表としての自分もいい形で見てもらいたいと思っています」と語る【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 今回のベルギーは、ヒザを負傷しているベンテケ(アストン・ヴィラ)でなくルカク(エバートン)が1トップで出場する可能性が濃厚だ。09~11年までアンデルレヒトでプレーしていたルカクを熟知する川島にしてみれば、特別な思い入れがあるはずだ。

「(ルカクは)裏に抜ける強さだったりとか、相手のチーム自体も前に行く強さがすごくある。そういうところは自分たち(守備陣が)がしっかり1つひとつ抑えることが大事だと思う。それより前に出てきた時には自分がしっかり対応することが大切だと思います。

 自分はベルギーでプレーして4年目。今までやってきたことを見せなきゃいけないって特別な気負いはないですけど、日本代表としての自分もいい形で見てもらいたいと思っています」と語気を強めた。

 チームとしてオランダ戦に勝てなかったからこそ、今回のベルギー戦は勝って終わりたい。2013年は8敗という不本意な結果を突きつけられている日本代表ゆえに、この試合は勝利して今年を締めくくる必要があると、川島は強く思っている。

「自分たちとしては今までやってきたことを積み重ねながら、実際にW杯の試合になった時にどういう戦い方をしなければいけないかを意識しなければいけない。例えば、昨年のフランスとブラジル戦、今年のコンフェデは自分たちを測る試合だったかもしれないけど、今回はそうではないと思う。

 日本代表がこれだけの相手とアウェーでやれる機会なかったし、このゲームがブラジル本大会で戦っていくいい指標になると思います。

 オランダ戦に自分が出なかったからこそ、勝利につながる仕事をするのが最低限だと思うし、そういうゲームをやることが自分の仕事だと思っています」

 あくまでも日本代表の勝利と前進に全力を注ぐ川島永嗣。日本のナンバーワン守護神の一挙手一投足がベルギー戦、そして2014年W杯の成否を大きく左右するのは間違いない。

【了】

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