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代表 10年前

日本151倍は妥当か? 英ブックメーカーのオッズから、W杯32か国の本当の実力を読み取る。

text by 森昌利 photo by Ryota Harada , Kazhito Yamada / Kaz Photography

日本よりFIFAランクが上なのに倍率が高い国

 次のグループはかなり倍率が上がって17倍の3か国。ベルギー、オランダ、コロンビア。これに21倍のイタリア、ウルグアイの2か国までがベスト8の本命。枠を広げれば、26倍のイングランド、フランス、そして34倍のチリ、ポルトガルまでが絡みそうだ。ここまで入れると先の超強豪4か国を含めて13か国になってしまうが、倍率的に可能性、あるいは現実性があるベスト8候補国はここまでだろう。

 日本より上位になるのはこの13か国からぽつんと離れた14位81倍のロシア、そして15位の101倍ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチア、スイスを加えた17か国だ。オッズ的にグループ戦を勝ち抜く16強候補は、日本、エクアドル、コージボワールの151倍3か国に、201倍のガーナ、ギリシャ、メキシコまでを加えた23か国まで。これ以上大きな倍率になっている国はちょっと押せない。

 しかしここで現在のFIFAランキングに目を通すと不思議なことに気がつく。なんと日本よりランクが上位なのに、倍率は高いという国が8か国もある。

 44位の日本より倍率が高い8か国をFIFAのランキング順にずらっと書き記すと、アメリカ13位、ギリシャ15位、ガーナ23位、メキシコ24位、コスタリカ31位、アルジェリア32位、ナイジェリア33位、ホンジュラス34位となる。ちなみに151倍で並んだコートジボワールは17位、エクアドルは22位だ。

 中でもメキシコは6月のコンフェデ杯の直接対決で日本に2-1勝利。W杯出場回数も6大会連続で15回出場。またアメリカも7大会連続で10回出場。日本の5大会連続は立派だが、出場回数も5回で、メキシコ、アメリカが格上評価されて当然だ。

 また厳しい欧州予選を勝ち上がったギリシャ、2010年南ア大会ではもう一歩のところで4強入りを逃したガーナよりも、日本の方が評価が高い。

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