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代表 10年前

日本151倍は妥当か? 英ブックメーカーのオッズから、W杯32か国の本当の実力を読み取る。

text by 森昌利 photo by Ryota Harada , Kazhito Yamada / Kaz Photography

日本の実質ランキングは18位

 アジア勢の中では韓国に対する評価が目立って低い。8大会連続9回出場とW杯本戦常連国。アジアの盟主と言っていい数字だろう。2002年の日韓大会では4強進出も果たしている。それがオッズ的にはグループ敗退確実という評価の501倍。厳しすぎるといっていいほど、過去の実績が全く評価されていない。

 W杯は大きな壁が3つあると思う。一つ目は本大会に出場する壁。2つ目はグループ戦を脱出する壁。そして3つ目は8強入りする壁だ。

 ブックメーカーのオッズも、そこで大きく分かれていく。倍率を追えば、グループ戦で2強2弱の構図が浮かび上がる。ちなみに日本は抽選で、2強2弱の2強に入るか、1強3弱の組み合わせが望ましい。

 この16強候補と8強候補の間でも倍率ががくっと落ちる。さらに今大会の4強候補は露骨にオッズが低く、抜けた存在で、準決勝の壁は非常に高く険しいと言っていいだろう。

 僕は、FIFAの世界ランキングより、賭けという不確定なビジネスの中で、様々な情報とデーターを駆使してぎりぎりの決断を下す、そんなブックメーカーのオッズの方が信頼できると考えるのだが、そういう意味でもこの32か国のオッズはよくできていると思う。

 とすれば日本の実質ランキングは18位。これはグループ戦の抽選結果が16強入りを左右するという実力指数だろう。

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