フットボールチャンネル

日本代表 10年前

W杯まであと7ヵ月。岡崎慎司が語る代表への強い思い「あのチームで勝ちたい」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada

「(南アのときは)ムリしていた」

「2ケタ得点? ぜひ行きたいですね。このポジション(1トップ)はうまくいかない時も点取るっていう気持ちでいれば、メンタル的にもあんまり狂わずに行けると思うし。

 クラブにいても代表にいても、自分のリズムを大事にすることが大事ですね。代表の選手たちは足元うまかったり、テクニックあったりするけど、自分のよさはそこじゃない。違う色を出すようにいつも心掛けますけど、それはクラブにいても同じ。そう考えていれば、ミスした時でももう1回走れる。今はいい状態でサッカーできていると思います」

 ドイツ4年目となるこのシーズンが終わった後には、岡崎にとって2度目となるW杯・ブラジル大会が待っている。前回の2010年南アフリカW杯では、大会直前に1トップから外され、スーパーサブに甘んじた苦い経験があるだけに、2度目の世界舞台への思いは強いはずだ。

「前回はやっぱりムリしていたし、気持ちを強く持たなきゃみたいな感じてやっていた。自分のやりたいことと、チームが求めている1トップが合っていなかったし、1トップの自分もいい時はいいけど、中央でボールを当てられた時のイメージがあんまりなかった。

 後追いでサッカーやっていたのが多すぎて、全然楽しめてなかったですね。外されたことも冷静に受け止めていた。その中でも絶対にやれることはあると思ったし、デンマーク戦でゴールも取りました。でもあの時に海外でやらなきゃいけないって思ったんです」

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top