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数字が示した“恵まれている”グループC。日本がブラジルW杯でベスト8を目指すべき理由

text by 森昌利 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

グループCほど差のない組はない

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オッズで見る突破の可能性

 というわけで、ここで英大手ブックメーカー『ラッドブロークス』のオッズを見てみる。日本が入ったグループCの1位通過オッズを人気順に書き出すと1:コロンビア1.727倍、2:コートジボワール4.33倍、3:日本6倍、4:ギリシャ7倍となった。

 なんだ3番人気じゃないかとおっしゃる読者の声も聞こえてきそうだが、このグループCほど、4か国のオッズが競っている組はない。

 ちなみに1強のグループAの場合、ブラジルの1位通過オッズはわずかに1.15倍。2番人気、3番人気のメキシコ、クロアチアが10倍。最低人気のカメルーンは29倍である。

 グループCの最低人気はギリシャの7倍だから、オッズ的にはブラジルと同組になったメキシコ、クロアチアより1位通過の可能性はぐっと高い。

 例えばイタリア2.4倍、ウルグアイ2.8倍で、イングランドが3番人気3.3倍のグループDに入ったコスタリカの1位通過オッズは29倍。スペイン1.7倍、オランダ3.4倍で2強を形成し、南米中堅国チリが5.5倍で続くグループBに、ポット3から入ったオーストラリアのオッズは34倍。これは32か国全体で見ても最低人気となっている。

 コスタリカ、オーストラリアに代わって、日本がこれらの組に入っていたら、多少オッズは下がるかも知れないが、どちらにしても2桁以上の絶望的なオッズをつけられ、グループ最低人気は間違いなかったはずだ。こうなれば、3番人気とはいえグループCでの6倍オッズがありがたくて頬ずりしたくなる。

 また、これは競馬でいうところの複勝オッズになると思うが、2位までのグループ戦突破のオッズを見ると、グループCはコロンビア1.25倍、コートジボワール1.9倍、日本2.4倍、ギリシャ2.75倍で、さらに差がなくなる。

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