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数字が示した“恵まれている”グループC。日本がブラジルW杯でベスト8を目指すべき理由

text by 森昌利 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

南米の強敵だが選手の質で日本は劣っていない

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インテルで長友と共にプレーするグアリン【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 もちろん、南米予選2位通過のコロンビアは強い。ただし、ブラジル抜き予選の2位がそのまま南米で2番目の実力者という位置づけにはならないだろう。

 決定力からすれば、現在の欧州でも屈指といえるファルカオは脅威のストライカーといえるが、本来の意味でまだブレーク前だろう。今季、チェルシーやマンチェスター・Cへの移籍が噂されながら、所得税なしのモナコに移籍。この選択も、サッカー選手としての健全な野心という部分で疑問が残る。

 さらにいえば、選手の所属クラブを見ても、コロンビアに格上という印象は全くない。前述のファルカオ、MFロドリゲスはいい選手ではあるが、モナコに所属し、現在の欧州では一枚落ちるフランスリーグでプレーをしているわけだし、他ではナポリのDFアルメロ、ACミランのDFサバタ、インテルのMFグアリンのセリエA勢が目立つ程度。

一方日本代表は、マンチェスター・Uでレギュラーの地位を固めつつある香川を筆頭に、ACミランへエースとして移籍する本田、インテルのレギュラーSB長友がいて、CL出場クラブのシャルケ内田を筆頭に、今が旬のブンデスで活躍する選手が多い。

 こうして見てみると、代表選手の所属クラブの比較で日本はコロンビアに全く劣っていない。

 南米のチームならホームのブラジルは無論、メッシのアルゼンチン、今季リバプールで手がつけられないスアレスがいるウルグアイの方がいやだ。

 まあそれでも、コロンビアのグループ最強評価になるのだろうが、絶対に勝てない相手というわけではない。

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