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数字が示した“恵まれている”グループC。日本がブラジルW杯でベスト8を目指すべき理由

ブラジルW杯の抽選には様々な意見がある。日本について「厳しい」「恵まれていない」それらの意見に筆者は真っ向から反論する。その理由はどこにあるだろうか。また日本は「ベスト8を目指すべき」とも言う。それはなぜなのか。

text by 森昌利 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「恵まれていない組」には賛成できない

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W杯における日本代表の具体的な目標は?【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 本サイトでも「ブラジルW杯 日本代表は決勝トーナメントに進出できる?」と読者に呼びかけているが、僕もひとつ、今回のコラムでこの呼びかけに答えてみたい。

 結論から言ってしまうと、「できる」、いや「できなきゃいけない」だ。しかも、現実的にグループ1位通過のチャンスもあり、この大会における日本の具体的な目標として“8強入り”を掲げてみたい。

 先週金曜日(日本時間では土曜日に入っていたが)に行われたW杯抽選に関してはすでに色々な意見が出ている。もちろん、全世界が注目する4年に一度のサッカーの祭典において簡単な試合などない。しかし、この抽選結果が「日本にとって恵まれていない」という人がいるなら、その意見にはちょっと賛成できない。

 まず第1シードからブラジル、アルゼンチン、ドイツ、スペインの4強を避けた。そして第4ポットの欧州組からオランダ、イングランド、ポルトガル、フランスを避けた。第2ポットで最悪だったのはイタリアだったが、それも避けた。

 ポット3に組み入れられた日本は、スペイン、オランダ、チリのグループB、ウルグアイ、イタリア、イングランドとのグループD、もしくはドイツ、ポルトガル、ガーナとのグループGに入る可能性もあった。

 グループB、グループDに入れば、日本は1弱。グループGも2強がはっきりして、決勝トーナメント進出はかなり困難な印象になっただろう。

 確かにブラジルのグループA、アルゼンチンのグループFに日本が入った場合は、1強3弱の構図の中で、2位通過を狙う戦い方はあった。しかし、グループCに入った日本には1位通過の可能性も残されている。

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