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岡崎2戦連発ならず マインツはスコアレスドロー

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岡崎、開始早々の決定機を決められず【写真:goal.com】

14日に行われたブンデスリーガ第16節、マインツ対ボルシア・メンヒェングラッドバッハ(ボルシアMG)の一戦は、0ー0の引き分けに終わった。マインツFW岡崎慎司は、フル出場したが、2試合連続ゴールはならなかった。

ヨーロッパリーグ出場圏内を目指す8位マインツとチャンピオンズリーグ出場圏内を狙う4位ボルシアMGの対決は、ともに勝ち点3が欲しい状況。立ち上がりはマインツが積極的に仕掛けた。

この日のマインツは普段の4−2−3−1ではなく、1トップ・岡崎の背後にニコライ・ミュラーとソトをシャドウ的に配置し、右のワイドにマリ、左のワイドのシュボ=モティン、アンカーにガイスを置く4−3−3。トゥヘル監督は攻撃的な戦いを挑んだ。

その思惑どおり、開始8分にはソトの縦パスに反応した岡崎が相手守備陣の背後に抜け出し、決定的なシュートを放つ。これは惜しくも枠の外。これが決まっていたら、試合の行方は違っていただろう。

上位争いを演じている好調のボルシアMGはすぐさま守備を修正。前線から激しいチェックに行って相手の自由を奪い、じわじわと主導権を握る。13分にはアランゴが右から強烈ミドルシュートを放ち、22分にもアランゴのFKでゴールをうかがうなど、良い形をつくった。

マインツはその後、ロングボールに反応した岡崎が前線で起点をつくろうしたが、相手守備陣の反応が素早く、2度3度とオフサイドに引っかかってチャンスにつなげられない。

ボルシアMGの方もクルーゼとラファエウの強力FW陣にパスが通らず、決定的なチャンスにつなげられない。前半は0−0のまま折り返すことになった。

迎えた後半、トゥヘル監督はソトを下げてザラーを投入。前線の並びを右から岡崎、N・ミュラー、シュボ=モティンという3トップに変更し、攻撃の活性化を図った。その狙いどおり、51分には、右サイドを駆け上がったポスビエフのクロスにシュボ=モティンが飛び込む決定機がいきなり生まれる。岡崎が相手GKに激しいチェイシングを見せるなど、マインツはチーム全体として勝利への強い意欲を押し出した。

しかし、ボルシアMGの方も組織的な鋭いプレスで応戦。58分にはペナルティーエリアに侵入した右サイドバック・コルプが惜しいシュートを放つ。75分には左に流れたヘアマンのクロスに飛び込んだクルーゼがビッグチャンスを迎えるなど、彼らもまったく譲らなかった。

是が非でもホームで勝利を収めたいマインツは、76分にシュボ=モティンを下げてパーカーを起用。さらに83分にはマリとディアスを変えて、攻撃に厚みを加えた。フレッシュな戦力の加わったマインツが相手陣内に詰め寄る回数は一段と増えたが、ボルシアMGの最終ラインはどこまでも手堅い。ボルシアMGの方も終盤に3枚の交代カードを切って、攻撃のてこ入れを図ったが、ゴールをこじあけられない。

結局、ゲームはスコアレスドローで終了。勝ち点1を分け合う結果となった。岡崎も後半は右サイドに移動したこともあって、チャンスらしいチャンスを得られないまま、無得点で試合を終えた。

Goal.com

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