W杯“死の組”をイングランドはどう受け止めたのか? 悲観と強気が交錯するなか見えたベスト8への希望

2013年12月18日(Wed)12時16分配信

text by 山中忍 photo Kazhito Yamada / Kaz Photography
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実はベスト8への希望が持てる組

 ただし、スーネスはスコットランド人だ。彼の母国には、1990年大会でコスタリカに敗れた暗い過去がある。以降、同大会でベスト4に進出したイングランドからは、ことある度にからかわれ続けてきた。そのイングランドが、同じコスタリカに敗れてW杯敗退となれば、「英国内の宿敵」にとって、願ってもない仕返しのチャンスになるだろう。

 一方、イングランド人で母国代表の監督歴も持つテリー・ベナブルズは、「コスタリカ戦で不覚をとることは考えられない」と言う。強敵との2試合にしても、イタリアは試合もさることながら、「トーナメントでもエンジンが掛るのが遅い」として、グループ初戦での対決を歓迎。

 4日後のウルグアイ戦に関しては、最大の脅威であるスアレスの手の内を、DF陣がプレミアリーグで知り尽くしている点に期待が持てると述べている。実際には、抽選前の今季プレミア9試合で13得点と止められずにいるのだが、代表戦では中盤の底にジェラード、右SBにグレン・ジョンソンと、リバプールでのチームメイトもスアレス対策に協力できる利点はある。

 最後に、立場や国籍の違いを問わず、国内に共通している見解はと言えば、本当の「死の組」が、ドイツ、ポルトガル、ガーナ、アメリカによるGグループだということになる。イングランドにとってのDグループは、最悪のグループステージ敗退という危険もあれば、目標のベスト8進出への希望も持てる、「生死共存の組」と言ったところだ。

【了】

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