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マンU勝利も「まるで中堅チーム、まとまりがない。優勝争いするには、ほど遠い内容」と現地は酷評

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「ウェルベックが違いを生んだし、試合を変えた」

 徐々にノリッチが主導権を握り始めると、16分、22分、39分、ロスタイムに4度の決定機を許し、香川も守備に追われた。モイーズ監督は前半途中に右のヤングを左に動かし、香川をトップ下に移動させたが、状況は改善せず。

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この日も決勝点を挙げたウェルベックは好調を維持する【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 ハーフタイムに不振のMFギグスに代えてFWウェルベックを投入し、システムを4-4-2に戻すと状況は好転する。後半12分に、右サイドでDFスモーリングのスローインをエルナンデスが落とすと、ウェルベックがドリブルで猛進。

 ウェルベックが相手選手を2人かわし、3人目にクリアされたボールを自らブロックすると、こぼれ球が並走したエルナンデスに当たって前に流れ、最後はGKとの1対1を制して無人のゴールに決めた。

 モイーズ監督は試合後、次のように語っている。

「数人の負傷者が出ている中、3日の間にアウェーで2連勝を築くことは非常に難しかったし、重要だった。序盤は良かったが、あまり好機を作れなかった。ハーフタイムからウェルベックが違いを生んだし、試合を変えた。ノリッチは素晴らしいプレーを見せたが、我々の守備も堅かった。結果には満足している。

 過密日程では選手全員を出場させ、実力を示す機会を与えている。ルーニーとファン・ペルシーが離脱している今、他の選手たちが得点する必要がある。ルーニーは怪我を完治させるために休ませたが、トッテナム戦から復帰する予定だ」

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