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吉田出番なし チェルシーがF・トーレス弾などで快勝

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上位陣は2014年白星スタート
上位陣は2014年白星スタート【写真:goal.com】

1日に行われたプレミアリーグ第20節、サウサンプトン対チェルシーの一戦は、3ー0でアウェーのチェルシーが勝利した。サウサンプトンDF吉田麻也は、ベンチ入りしたが出場はなかった。

19節終了時点で勝ち点40で3位につけるチェルシーと、同27で9位のサウサンプトンの対戦とあって、チェルシーが優位に試合を運ぶと予想された試合。チェルシーはダビド・ルイス、イバノビッチ、ランパートをケガで欠いたが、序盤から立て続けにチャンスをつかんだ。

そのけん引役となったのがフェルナンド・トーレス。開始3分には相手のミスを拾ってゴール前へ突進し、積極的にシュートを放つ。5分にも右に流れてドリブルで仕掛けるなど、どん欲に得点を狙いにいく姿勢を前面に押し出した。13分にはF・トーレスの縦パスに反応したラミレスが、GKデイビスと1対1になる決定機を迎えるが、惜しくも決められない。

20分過ぎまでは防戦一方のサウサンプトンだったが、ララナやラミレスを中心に良い形をつくり始める。27分には右からの鋭いクロスのクリアを拾ったララナがフリーでシュート。32分にもFKからロブレンがペナルティーエリア右隅に走り込んでボレーシュートを打つが、精度を欠いてしまう。

前半は激しい暴風雨の中、両者ともに難しい戦いを強いられたが、ともに肝心なところで決めきれず、0−0で折り返した。

迎えた後半。サウサンプトンは左サイドバックをショーからクラインに交代。最終ラインのてこ入れを図った上で、攻撃姿勢を強めた。

48分には右CKからロブレンとフォンテが立て続けに詰めたが、これも相手守備陣に止められてしまう。それでも、後半立ち上がりのサウサンプトンの流れは悪くなかった。

ここまで戦況を冷静に見ていたモウリーニョ監督もいち早く動く。53分にマタとシュールレを下げて、オスカルとウィリアンを投入し、2列目の活性化を試みた。この采配が功を奏し、チェルシーは前半開始時のような攻めの迫力を取り戻す。

55分には、アザールのスルーパスに反応したオスカルがペナルティーエリア内でGKに倒される。PKと判定されてもおかしくないプレーだったが、主審はシミュレーションを宣告。サウサンプトンはこの判定に救われた。

しかし、試合巧者のチェルシーは相手の隙を見逃さず、直後に先制点を手に入れる。左サイドでボールを受けたオスカルが蹴り込んだクロスが右ポストに当たり、ここに詰めたのがF・トーレス。今季リーグ戦3点目を頭で決め、チェルシーがようやく1点をリードした。

ボチェッティーノ監督は直後にランパートを送り出し、反撃に打って出る。が、思ったように得点につながる形をつくれない。逆に71分、オスカルからラストパスを受けたウィリアンに2点目を決められ、勝利の可能性が一気に遠のいた。

完全に勢いに乗ったチェルシーは82分、アザールの見事なパスからオスカルがドリブルで独走し、豪快な3点目を叩き込む。選手交代がズバリ的中したモウリーニョ監督も満足感を味わったことだろう。

ダメ押し点で勝利を確信したチェルシーは、終盤も危なげない試合運びを披露。無失点で今季13勝目を飾った。逆にサウサンプトンはリーグ戦4戦未勝利と一段と苦しい状況に追い込まれた。彼らにとってはここが正念場。吉田の扱いも含めて、今後の動向が気になる。

Goal.com

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