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連載コラム 10年前

W杯前に知っておくべきブラジルフッチボール。ジュニーニョ・パウリスタが語る現セレソン監督フェリポン

シリーズ:W杯前に知っておくべきブラジルフッチボール text by 田崎健太 photo by Kenzaburo Matsuoka

「今のチームに足りないのはチームの熟成だけだ」

 ジュニーニョは自らの経験を踏まえ、フェリポンの戦術の要諦は中盤、それもボランチであると考えている。

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今回のW杯でカギを握るルイス・グスタボ(写真左)【写真:松岡健三郎】

「今回のセレソンもコンフェデレーション杯の優勝で自信を取り戻した。本大会ではコンフェデと同じようなサッカーをしてくるだろう。鍵となるのが、ボランチのルイス・グスタボだ。

彼は2002年大会のエジミウソンと同じような役割を果たすことになる。つまりダブルボランチの一人であり、堅く守る時は三人目のセンターバック、“偽センターバック”となる。

今のチームに足りないのはチームの熟成だけだ。2002年大会にいたような、ロナウド、リバウド、カフーといった経験ある選手がいない。それでも優勝候補の一角であることは間違いない」

 ジュニーニョは、ブラジル、ドイツ、スペイン、イタリア、そしてグループリーグの組み合わせからアルゼンチンの5ヶ国に優勝の可能性があると見ている。

 いよいよ大会は半年後、である。

【次週に続く】

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