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長友佑都 10年前

必然だったインテルのコッパ・イタリア敗退。あまりに薄い選手層、長友の代役も不在

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

長友は久々の4バックの左SBでプレー

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長友は4バックの左サイドバックとしてプレー【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 相手のカウンターを警戒し、引き気味のポジションを取った長友にもあまり見せ場はない。ようやく長友は39分にコバチッチとのワンツーからミドルシュートへと向かうが、GKに止められた。

 後半インテルは、1分から温存していたパラシオを投入。前線やサイドに飛び出せる選手の枚数を増やし、トップ下としてはさっぱりだったコバチッチを中盤に下げてパスを散らせたことで、長友も攻撃的に前へと出るようになった。4分に攻め上がると、ボールキープから攻撃を演出。10分にはパラシオらとのパス交換から、左サイドを果敢に切り崩した。

 15分からマッツァーリ監督は、アルバレスの投入で攻撃的MFの枚数をさらに増やし、4-2-3-1のシステムを敢行。長友は久々に4バックの左SBでプレーする事になったが、アグレッシブさは変わらない。

 35分には、アルバレスが奪ったボールを自ら拾ってそのまま前方へダッシュ。最後はゴール前でサムエルの落としたボールをトラップするFW張りのポジショニングでゴールを狙うが、ハンドの反則を取られた。45分にはプレスの間をかいくぐって右足のミドルを放つも、巻いたボールはゴール上方にそれた。

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