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長友佑都 10年前

必然だったインテルのコッパ・イタリア敗退。あまりに薄い選手層、長友の代役も不在

text by 神尾光臣 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

あまりに乏しいバックアップ

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スタメンとバックアップメンバーの差が大きいインテル【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 結局インテルはチャンスを活かせず、ウディネーゼに逃げられ敗退。2002年以降、12年ぶりに8強進出を逃した。インテルは、みすみす捨てた格好になった前半の闘い振りが本当に勿体なかった。

「ミランが勝てば圭佑(本田)と勝負出来るんで、僕としては何としても勝ちたかった」と長友も悔しげ。ダービーは、とりあえず5月までお預けになった。

 それにしても、インテルのバックアップの乏しさは心配である。長友の関係するアウトサイドに話を絞っても、彼とジョナタン(この日は温存)しかまともに機能する者がいない。ペレイラは放出濃厚で、サネッティもさすがに上下動はこなせなくなった。

 インテルは左右両方がこなせるトリノの若手ダンブロージオの引き抜きを画策しているが、提示されたトレード要員に対してトリノが難色を示しているという。トヒル新会長は一層の緊縮財政を希望し、冬の補強のために予算を余計に計上することはないともっぱらの噂だが、果たしてどうなるのだろうか。

【了】

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