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日本代表 10年前

結果を求め続ける本田圭佑。日韓戦でも語っていた“勝利にこだわる姿勢”

text by 元川悦子 photo by Getty Images

「大事なのはいい内容で勝つこと」

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攻守に韓国を圧倒した日本代表【写真:Getty Images】

 その日韓戦は過去にないほど日本が韓国を圧倒する形になった。立ち上がりは両者の意地と意地のぶつかりあう激しい展開となったが、日本は徐々に中盤を支配。本田と香川が小気味いいパス交換を見せつつ、ゴール絵を狙う。

 そして前半35分、遠藤保仁がタメを作って中央にいた李忠成にパス。彼がヒールで流したボールを香川が巧みなステップで相手をかわしながらシュート。幸先のいい先制点を手に入れた。

 この直後に岡崎慎司が負傷離脱し、国際Aマッチ初キャップの清武弘嗣がピッチに立つ。その清武と本田のコンビネーションは絶妙で、初めての競演とは思えないほど息の合ったパスワークやポジション取りを見せる。

 後半8分に本田が挙げた2点目も、駒野友一が放ったシュートのこぼれ球を清武が拾って本田に出したもの。さらに2分後の香川の3点目も本田→香川→清武→香川という2列目の3人が連動して奪った形だった。

 韓国に3-0で勝ったのが嬉しかったのか、本田は試合後、上機嫌だった。

「毎回当然、勝負ごとは勝たないといけないと思って臨んでますけど、今回は内容にこだわっていた部分があって、いかにしてシュートまで持っていくかってことを僕の中ではテーマにしていた。

 というのも、ヨーロッパのチームと戦う時とアジアのチームと戦う時は当然、戦い方が変わってくるから。デカイ相手とやる時、小さいけど頑張ってくる相手とやる時に今日みたいな内容でやれれば、どういう相手でも自分たちのサッカーができる。

 こういう勝ち方をすることで選手も自信を持つんで、大事なのはいい内容で勝つこと。なんとなく勝つんじゃなくて、自分たちのサッカーをして勝つってことが次につながる試合ですね。今回はそういう試合ができたかなと思います」

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