2015年の君たちは――。東京ヴェルディユース、花の92年組を追って:第4回 南部健造・牧野修造(ともに中京大3年)

2014年01月28日(Tue)13時08分配信

シリーズ:2015年の君たちは――。東京ヴェルディユース、花の92年組を追って
text by 海江田哲朗 photo Tetsuro Kaieda , editorial staff
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「理想というか、言葉にするのがむつかしいくらい最高のプレー」

2015年の君たちは――。東京ヴェルディユース、花の92年組を追って:第4回 南部健造・牧野修造(ともに中京大3年)
【写真:編集部】

 親元を離れ、ひとり暮らしの生活は自分と真摯に向き合う時間を与えた。頭に描く理想の選手像ははるか遠くにある。では、いま何をすべきなのか。夜中、自問自答するうちに居ても立ってもいられなくなり、アパートを飛び出す。練習場まで徒歩5分の距離だ。筋トレルームのドアを開けると牧野がいて、「なんだ、おまえもか」と顔を見合わせることがよくある。

「予定では、3年の時点でどこかのクラブの特別指定選手として、Jリーグデビューしているはずだったんです。そうなっていない自分に納得がいかない。今年、まずはチームの勝利が最優先。

 勝たせるプレーができれば、きっとプロのスカウトは目に留めてくれる。必ずオファーが来ると信じている。チームのベースから構築しなければいけないので、焦らずに冬のインカレにピークを持っていければ」

 脳裏に焼きついて離れない南部のプレーがある。先述した横河武蔵野FC戦で見せた同点ゴールだ。左サイドから中央にドリブルで切れ込む小林祐希(ジュビロ磐田)。逆サイドにいた南部はするするとゴール前へ。そこに絶妙のスルーパスが出た。ボールを受けた南部は落ち着いてGKをかわし、シュートを決めた。

「あれは理想というか、言葉にするのがむつかしいくらい最高のプレー。ユウキとはピッチの端と端にいて一度もアイコンタクトしていない。でも、パスが来ると思ったんですよ。感じて、動いて、ゴールが生まれた。あのチームは不思議でしたね。

 プライベートではべたべたしないし、全員が仲よしというわけではないのに、いざグラウンドに入ったら一丸となれた。サッカーに夢中で、熱くて、思ったことを言い合い、互いを高められた。おれにとっては宝物です」

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