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本田圭佑 10年前

「侍はパートタイムの選手に」。伊紙、本田の先発予想するも厳しい現状分析

text by 編集部 photo by Ryota Harada

「どのポジションかは、まだはっきりしない」

 40日ほど前、背番号10を担う司令塔として大々的に紹介された本田は「パートタイム」という扱い。最近パフォーマンスの低下に加え、ナポリ戦は胃腸炎と高熱で戦線を離脱してしまっている。

 19日の欧州CLアトレティコ・マドリー戦は前所属先で出場しているので、ミランでプレーすることはできない。やはり、イタリアメディアは明確な結果を出さない助っ人に対する容赦はない。

「我慢」という項目で本田の現状を表現している。

「日本人の活躍は縮小している。今夜はロビーニョがけがしているので、本田はピッチに戻って来る。どのポジションかは、まだはっきりしない。ポーリがプレーすれば、圭佑はバロテッリのすぐ下、トップ下でプレーできる。

 サポナーラ(かカカ)がプレーすれば、右サイドで継続することになる。本田、ターラブとバロテッリの3人のうちバロテッリは今夜、確実に先発する。バロテッリとパッツィーニは一緒にはプレーすることはない(可能性はあるが、理想的ではない。なぜなら2人しかストライカーがいないから、試合途中には1人は必要となる、と監督は説明している)。

 前線の4人の最後のポジションに3人が競争する。チャンピオンズリーグで出場できるポーリは有利。サポナーラとカカの出場する可能性も昨日の夜に出てきた」

 本田がボローニャ戦で起用される理由は、あくまでブラジル代表MFロビーニョの負傷離脱によるものだと記事では言い切っている。それが真実なら残念な状況だ。ミランは長期離脱のイタリア代表MFエルシャラウィの他、クリスタンテ、ビルサ、ロビーニョ、ボネーラ、シルベストレ、エマヌエルソンの7人が負傷離脱している。

 唯一、チャンピオンズリーグのアトレティコ戦で復帰できるのはロビーニョだけだ。負傷者続出というボローニャ戦に向けたチームの危機を最大のチャンスとして、本田が活かすしかないだろう。

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