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2014補強診断 10年前

柏レイソル、2014補強診断。破壊的な攻撃力を持つダブル・レアンドロ、4季連続タイトルも十分可能

text by 編集部 photo by Kenzaburo Matsuoka

期待値が高い昨季11アシストの田中順也

柏レイソル、2014補強診断。破壊的な攻撃力を持つダブル・レアンドロ、4季連続タイトルも十分可能
田中順也【写真:松岡健三郎】

 ACL出場権を奪回したい柏にとって、レアンドロの加入は心強い。単独で打開できる力を持っており、チェンスメイクや前線での起点にもなれるオールラウンドな能力を高いレベルで持つストライカーだ。そして、何よりもJリーグでのプレーを知っている点は大きい。

 システムは、昨季終盤の3-4-2-1をオプションに怪我人を考慮し、まずは4-4-2を採用するだろう。怪我から復帰したレアンドロ・ドミンゲスと、工藤と3人で連係した攻撃を繰り広げれば、相手に取っては相当な脅威となるはずだ。

 上記の3人に加えて、田中順也の存在も大きい。昨季は11得点のみならず、チームトップの11アシストを記録した田中がジョルジの代役として機能すれば、局面を打開するカードとなるし、FWのポジション争いに加わればチームの活性化にもつながるだろう。

 中盤には、湘南ベルマーレでボールゲッターとして活躍したハン・グギョンを獲得。昨季ワースト4位の59失点を喫するなど、課題だった中盤の守備力を補う補強となった。

 さらに、同じく湘南から左サイドの高山薫を獲得。左のウイングバックで起用されることが濃厚で、抜群のスピードが武器で、昨年までの柏にはなかった切り札となりそうだ。また、右サイドでも練習を重ねており、長期離脱中のキム・チャンスや藤田優人の穴埋めにも期待できる。

 ディフェンスラインには、柏ユース出身の輪湖直樹を水戸ホーリーホックから獲得。運動量豊富なサイドバックで、3バック採用時には左CBを渡部博文と争うだろう。

 U-18からは、中谷進之介がトップチームに昇格。U-18で主将を務め、昨季のナビスコカップ決勝ではベンチ入りも果たした有望なセンターバックで、パスセンスにも優れる柏ユースらしい選手だ。

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