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2014補強診断 10年前

清水エスパルス、2014補強診断。大前、高木、ノヴァコと強力攻撃陣の一方で守備には大きな不安

text by 編集部 photo by Getty Images , Kenzaburo Matsuoka

期待できる高木。ノヴァコヴィッチは年齢が…

清水エスパルス、2014補強診断。大前、高木、ノヴァコと強力攻撃陣の一方で守備には大きな不安
カナダ代表のデヤン・ヤコビッチ【写真:Getty Images】

 今季の新戦力で鍵を握るのは、ノヴァコヴィッチと高木善朗の2人だ。昨季は、前線のコンビネーションから得点を奪うシーンがほとんど見られなかったが、チャンスメイクも出来るノヴァコヴィッチの加入は大きい。大前、高木俊幸の両サイドとの連動性を高めれば、サイドからのクロスのみならず、中央からの崩しなど攻撃のバリエーションが増えるはず。

 さらに、前線の3人が孤立しないためにも高木善朗にかかる期待は大きい。中盤の攻撃的なプレーが得意な高木善朗がいれば、前線と村松、本田、杉山ら守備的な選手とのつなぎ役となれる。前線でキープする時間が増えれば、河井や石毛ら攻撃的な選手を置いているサイドバックも生きてくるはずだ。

 とはいえ、ノヴァコヴィッチも5月には35歳となる。1年を通してフルに活躍することが難しくなってくるため、長沢、樋口、柏瀬らレンタルから復帰した若手の活躍も不可欠だ。

 選手層が懸念されていたセンターバックには、カナダ代表のデヤン・ヤコビッチを獲得。188センチの長身は魅力ながら、ビルドアップ能力と敏捷性に不安がある。

 右肩の手術から開幕出場が不安視されていた平岡がキャンプ中に実戦復帰したものの、杉山が負傷。開幕に間に合うかが微妙で、ヨンアピンをサイドバックで起用するプランもあるだけに、ヤコビッチがチームにフィットしなければ厳しくなるだろう。

 その他の新加入選手では、JFAアカデミー福島からU-19日本代表の金子翔太を獲得。昨季も特別指定選手として練習に参加していただけに、今季は出場機会を得られるチャンスはあるだろう。

 林が鳥栖へ完全移籍したゴールキーパーには、FC町田ゼルビアから相澤貴志を獲得。ユースからは高木和徹がトップチームに昇格した。

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