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2014補強診断 10年前

清水エスパルス、2014補強診断。大前、高木、ノヴァコと強力攻撃陣の一方で守備には大きな不安

text by 編集部 photo by Getty Images , Kenzaburo Matsuoka

補強面と総合力それぞれの診断結果

清水エスパルス、2014補強診断。大前、高木、ノヴァコと強力攻撃陣の一方で守備には大きな不安
清水エスパルス・2014シーズン 予想フォーメーション

補強診断 C
攻撃陣は大きなプラスも守備陣に大きな不安

 攻撃陣では、Jリーグをよく知るノヴァコヴィッチの加入は大きなプラス。高木善朗も、実兄・俊幸がいることでチームに溶け込みやすいはずだ。

 しかし、昨季リーグワースト5位の57失点を喫した守備陣に確実な戦力アップは見られなかった。ゴールキーパーも、櫛引が昨季中盤から定位置をつかんだが、まだ21歳。実力のある第2GKを獲得しなかったことが懸念される。

総合力診断 C
上位進出には大前の移籍期間延長は必須

 伊藤以外で主力の流出が避けられたことは大きい。苦しいスタートから巻き返した昨シーズンの経験は、若い選手たちに実りの多いものとなったはずで、いっそうの成長に期待できる。

 攻撃的な選手のポテンシャルの高さは一級品だけに、個の力だけに頼らず、チーム全体で連動したプレーを見せれば、魅力的な攻撃サッカーを展開できるはず。逆に守備に追われるような状況が続けば、再び厳しい戦いとなってしまうだろう。

 昨季の経験を無駄にしないためにも、石毛、竹内、村田、六平らの活躍にも期待したい。さらに、大前元紀の期限付き移籍期間は5月31日まで。後半戦不在となれば、大きな戦力ダウンとなるだけに、移籍期間の延長交渉にも尽力してもらいたい。

【了】

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