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香川真司 10年前

達観した香川、代表戦に向けたあくまでポジティブ「こんな大きな壁はない。乗り越えて成長できる。人生と一緒」

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Ryota Harada , Getty Images

「僕は常に90分やりたい」

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香川「僕は常に90分やりたい」【写真:Getty Images】

 実際、ニュージーランド戦に向けた合宿初日には「楽しみたい」という言葉を何度も何度も繰り返していた。

「まずホームでできるんで楽しみですし、個人としても試合が楽しみ。試合ができる喜びを今、すごく感じてます」

 試合勘や実戦感覚の不足はどうしても不安視されるが、90分プレーできるコンディションは維持していると本人は言い切る。

「僕は常に90分やりたい。試合に出てないとかは関係なしに。クラブの練習はハードなのでコンディションは上げているつもりです。練習と試合は違うので、そこの難しさはもちろんありますけど、練習をやりながらつかんでいくしかない。とりあえず、出てないとかそういうことを頭に入れすぎずに、ピッチの中でやるだけかなと思ってます」

 それだけモチベーションが高くなるのも、自身初のW杯となるブラジル大会がすぐそこに迫っているからだ。聖地・国立での最後の代表戦、加えて東日本大震災から間もなく3年と、今回のニュージーランド戦には香川の闘争心を掻き立てる材料が揃いも揃っている。この試合ではフレンドリーマッチではあるものの、下手なプレーは絶対に見せられないという思いは非常に強い。

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