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現地記者に聞く日本代表ハーフタイム寸評。「光る山口のカバーリング。大量リードも右サイドが不安定」

国立競技場で行われている日本対ニュージーランド。前半はどのような出来だっただろうか。現地取材する記者に聞いた。

text by 編集部

現地記者はどう見たのか?

 W杯まで残り2試合となった2014年の初戦ニュージーランド戦。欠場した長谷部、内田、柿谷、今野に代わって青山、酒井宏、大迫、森重が先発する日本代表。

 改修前最後となる国立競技場で、サポーターの大声援をバックに立ち上がりから積極的に仕掛ける日本。その中でも、香川真司がマンチェスター・ユナイテッドでの鬱憤を晴らすようなパフォーマンスを披露。

 4分、ディフェンスラインの裏を突く岡崎慎司へ合わせた見事な浮き球のパスで先制点をアシスト。直後の7分には、ドリブルでペナルティーエリア内に攻め込んでPKを獲得。これを自ら決めてリードを2点と広げた。

 11分には本田圭祐のFKに頭で合わせた森重が代表初ゴールとなる3点目を決めてアピールに成功。さらに、17分には左サイドをドリブルで上がった香川からのパスを本田がヒールでつなぐと、右サイドでフリーだった岡崎が自身2点目となるゴールを決めた。

 それでも、39分にはフィジカルを生かした強引な突破からFWクリス・ウッドに得点を許し、課題を残しながら4-1で前半を折り返した。

 国立競技場で試合を取材するフリーライターの神谷正明氏の意見によると、

「香川、岡崎がサイドから中に絞る動きにNZがついていけないため、サイドから起点が作りやすくなっている。さらに、本田をマークしている18番のペインが本田のマークを外すシーンが多いため、自由にプレーできている。

失点シーンに関しては不運な点もあるものの、酒井宏樹のディフェンスが終始危ういため、右サイドが不安定。それでも、山口が広いカバーリング能力を発揮して大きく崩れずに前半を終えた」

後半開始、右サイドの酒井宏樹を酒井高徳へ交代。神谷氏の言う右サイドの不安定感へのテコ入れだろう。

【了】

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