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Jリーグ 10年前

無観客試合後、浦和社長・記者会見全文。報道されなかった質疑「なぜ名前を公表しない?」

text by 桑村健太 photo by Asuka Kudo / Football Channel

なぜ名前が公表されないのか?

――今回、問題ある掲示をしたサポーターのグループから改めて反省や、クラブの方に申し出みたいなものはあったのでしょうか?(記者E)

「前の会見でも申し上げましたけれども、チームは解散しております。解散する時に、謝罪の言葉もございました」

――今日改めて、ということはなかったのですか?(記者E)

「今日来ていませんし…」

――いや、あの例えばクラブの方に連絡があったとか…。(記者E)

「ないです」

――今、『解散したグループ』と出ましたが、私が取材するところでは、そのグループは提携するサポーターズグループがあり、そのグループがこの(解散させられた)クラブのサポートを中心的に行っていると聞いております。

 提携関係にあるグループに対して、クラブとしてはどのような指導であったり、あるいは、今回のグループに関しても名前が公表されていないことに非常に憤りを覚えているサポーターが多く、何というグループで、どれくらいの規模で、また提携しているグループはどこなのかと。

 ドラスティックにゴール裏、浦和レッズのサポーター、応援スタイルが変わっていくには、そういうところを変えなければまた同じことが起こるんじゃないかなと私は考えているんですが。

 私自身、浦和レッズのゴール裏にいたことがございます。また、応援をリードしていたことがございます。95年のある事件を契機に、私はスタジアムを去りました。浦和レッズはその時に、本当のことを言ってくれませんでした。今回もまた同じことになるのかなと思っております。

 私は浦和に住んでおりまして、浦和レッズを信じております。20年間ともに歩んできておりますので、もう裏切られたくないんです。我々の子供に浦和レッズを託すためには、新しく変わるといった具体的に『解散しております』ではなく提携関係のクラブにも解散を申し入れるくらいの強い意思を見せてもらいたいなと。

 癒着とか慣れ合いとかそういったものでの一体感であるならば、いらないんじゃないかなと考える人も多いと思うのですが、社長はどのようにお考えでしょうか?(記者F)

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