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香川真司 10年前

ダービー完敗。現地はマンU監督を強く批判。「未来のことばかり語っている」「素人のチェス」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「素人のチェスのようだった」

――ジョン・ホームズ記者

「モイーズは未来のことばかりを語っているが、現在はどうなのか? 今、ユナイテッドはプレミアリーグ史上最低記録と共にシーズンを終えることが確定している」

――ピーター・フレイザー記者

「オールド・トラッフォードでユナイテッドが開始1分で失点を喫するのはプレミアリーグ史上初」

ユーロスポーツ(テレビ局)=6点(平均点)

「ユナイテッドは今季のリーグ戦で10敗目を喫し、プレミアリーグ史上最低を記録。10敗という記録は同リーグ創設前の1990-91年シーズン以来のことで、当時は6位に終わった」

マンチェスター・イブニング・ニューズ(地方紙)=4点(赤点):ユナイテッドが是が非でも欲しかった創造性を提供できず。

メール(全国大衆紙)=5.5点(低評価)

テレグラフ(全国一般紙)=評価無し:クレバリーに代わって入ったが、右サイドで影響力が無かった。

 同試合でユナイテッドは不慣れな4-3-3という布陣で臨み、序盤からシティの猛攻を受け、開始42秒で失点。0-1で前半を折り返すと、後半から香川を入れて従来の4-2-3-1に切り替えたが、機能せず。

 同11分に再び失点すると、その10分後にセントラルMF(ボランチ)のフェライニに代えて右MFバレンシアを投入。FWルーニーをセントラルMFに下げ、香川を左MFに移動させるなどしたが、終了間際に3失点目を献上して万事休した。

 スカイスポーツのマット・スタンガー記者が「素人のチェスのようだった」と形容した通り、モイーズ監督の不用意な戦術変更が大敗という仇となった。

 29日にホームで行われる次節のアストンビラ戦のあと、ユナイテッドは中2日の過密日程で欧州王者バイエルンをホームに迎えてチャンピオンズリーグ準々決勝第1戦を戦うが、再び不穏な空気が漂ってきた。

【了】

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