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香川真司 10年前

香川に現地は高評価。「マンUの攻撃に力与えた」「試合を互角にした。バイエルン守備陣に不安与える」

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

バイエルン、1-1で迎えた2戦勝率は100%

 香川に対する評価は総じて平均点以上が付けられ、途中出場の選手にしては高評価だった。対照的に前半守備に追われていたベテランMFギグスには低評価が並んだ。

 第2戦では今回退場したバイエルンの攻守の要MFシュバインシュタイガーと累積警告でDFマルティネスが出場停止となるため、大方の現地メディアは期待を膨らませている。後者は出場停止から復帰するDFダンテが代役を務めるが、前者のポジションはティアゴも右膝靭帯負傷で離脱中であるため、ユナイテッドにとっては好条件となっている。

 シュート数、ボール支配率、パス数の全てにおいてバイエルンがマンチェスター・ユナイテッドを圧倒したが、堅守を見せたマンチェスター・ユナイテッドはセットプレーや速攻から好機を作った。

 最近のCL覇者では12年のチェルシーや、10年のインテルが似たような戦術で優勝を手にしているだけに、マンチェスター・ユナイテッドにも少なからずチャンスはあるが、バイエルンも過去11回、敵地での第1戦を1-1の引き分けで折り返し、第2戦で全勝を収めるという100%の勝率を保持している。

 マンチェスター・ユナイテッドは5日にニューカッスルと敵地で対戦した後、敵地での第2戦に臨むこととなるが、香川の対バイエルン無敗記録が勝つか、バイエルンの不敗神話が保たれるか、9日の決戦に注目が集まる。

【了】

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