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香川真司 10年前

モイーズ、マタが香川を称賛「質の高い選手」。主力負傷欠場のバイエルン戦は今季最大のアピールの場に

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「今季マンUがホームで結果を出せていないのは自信の欠落が原因」

「チームにとって良い日になった。ニューカッスルのような大きなスタジアムを持つ敵地で、4-0で勝ったのは大きい。素晴らしいパフォーマンスだったし、来週に向けて自信を付けた。重要な先制点を決められて良かった。僕たちはどんな時も一丸となってプレーする必要がある。

 シンジのような選手と一緒にプレーできるのは楽しい。彼は質の高い選手だし、僕らは非常に上手く連携している。いつもパス&ムーブを繰り返しているし、今日もいいプレーを見せる事ができた」(マタ)

一方、現地の解説者は試合を次のように分析した。

――スカイスポーツ、アラン・カービシュリー解説者(元ウェストハム監督)

「前回のバイエルン戦から先発メンバーが8人も変更されたことから、先発が発表された際には驚いた人も少なくなかっただろう。リンデゴーアは今季初めての試合だったし、エルナンデスも今季5度目の先発だった。他の選手たちは概ね主力だったが、最初の20~25分間は均衡を破れずに苦しんだ。だが先制点を決めた後は素晴らしいゴールが続いた。

 苦しんだ序盤は中盤に選手たちが密集していたし、マタも得意とするその位置でのプレーに苦しんだ。マタがマンチェスターUに加入した当初は中央から相手4バックの裏にスルーパスを出してFWに繋ぐというような本来のプレーができていなかったが、過去数試合ではそれが見られるようになったし、彼は自信を深めている。先制点は素晴らしかったし、今日の2点目のゴール前での切り返しは自信の表れだった。

 サッカーでは自信が大きくプレーに影響するし、今季マンチェスターUがホームで結果を出せていないのは自信の欠落が原因だ。マンチェスターUはマタのような選手を必要としていた。

 バイエルンとの第2戦ではファン・ペルシーとマタに加え、ルーニーも怪我で出場が疑わしくなっている。エルナンデスが今日のようなプレーをすれば、彼でも代役は務まる。今日の試合ではウェルベックが温存されていたから、彼かエルナンデスのどちらかがFWでプレーするだろう」

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