フットボールチャンネル

クラブ歴代3位のタイトル保持数。ペップ・バイエルンの核、シュバインシュタイガーという生きる伝説

text by 本田千尋 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography , Getty Images

英タブロイド紙の煽り

クラブ歴代3位のタイトル保持数。ペップ・バイエルンの核、シュバインシュタイガーという生きる伝説
バイエルンの歴史の中で、最もタイトルを獲得した男はオリバー・カーンである【写真:Getty Images】

 周知のとおり、そのマンチェスター・ユナイテッド戦のあとにイギリスのタブロイド紙がシュバインシュタイガーに対して罵詈雑言を持って公然とこきおろし、ミュンヘンの第2戦では締め出しをくらう、という出来事があった。

 それこそタブロイド紙が好き好みそうな事件だが、裏を返せばそれだけそのタブロイド紙も潜在的にシュバインシュタイガーを認めているということだ。秀でたものに対する嫉妬があるのかないのか、素直に認められないから、論理を欠いた幼稚で浅はかな非難として表出する。相手がどうでもよければわざわざ事を荒立てることにはならない。

 2014年4月24日付のSportBild誌記載のデータによれば、バイエルンの歴史の中で、最もタイトルを獲得した男はオリバー・カーンである。8度の国内リーグ優勝、6度の国内カップ制覇、2度のヨーロッパカップ獲得と、その実績は輝かしい。2位にはメーメット・ショルが、国内カップのタイトルが一つ及ばずカーンの後に付けている。

 そして第3位がシュバインシュタイガーだ。7度の国内リーグ制覇、6度のカップ獲得、1度のヨーロッパカップ制覇と、上位2人が既に現役を退いていることを考えれば、現バイエルンの中で、シュバインシュタイガーは文字通り生きる伝説と言える。

1 2 3

KANZENからのお知らせ

scroll top