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圧倒的有利なマンCと逆転Vには奇跡が必要なリヴァプール。プレミア最終節、ドラマは生まれないのか?

text by 海老沢純一 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

リヴァプールはニューカッスルと“決闘”。奇跡の逆転なるか

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リヴァプールはアンフィールドにニューカッスルを迎える【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 一方のリヴァプールもホーム、アンフィールドでニューカッスルと対戦する。最終節は全カードが同時刻に一斉開催される。シティの結果が分からない状況とあっては、当然あきらめるわけにはいかないだろう。

 こちらもウィリアムヒル社のオッズを見てみると、リヴァプールに1.2倍、ドローに7倍、ニューカッスルに12倍と、ホームチームの有利を示している。

 さらに過去の対戦成績を見ると、リヴァプールはアンフィールドでニューカッスルに18年間も負け無しであることが分かる。(15勝3分け)

 リヴァプールは、前節クリスタル・パレス戦で3点をリードしておきながら、わずか9分間で同点に追いつかれ痛恨のドローに終わってしまっている。しかし、優勝の可能性が限りなく低くなった今、プレッシャーを感じる理由はない。開き直ってこの最終節に臨むことが出来るだろう。

 過去、血が煮えたぎるような“決闘”を繰り広げてきた両者だけに、11日の最終節でも興奮度の高い熱戦に期待したい。

 最終節までもつれ込んだ優勝争いで記憶に新しいのは、2011-2012シーズンだろう。

 最終節を前に得失点差で首位に立っていたシティ。追うのは宿敵ユナイテッド。一足先にサンダーランドを1-0で下していたユナイテッドに対して、シティはQPRを相手に1-2とビハインドのままロスタイムに突入。しかし、ゼコとアグエロが立て続けに得点を挙げて劇的な優勝を遂げた。

 オッズでも過去の成績でも戦力的にも圧倒的有利なシティだが、優勝を目の前にした状況では必ずプレッシャーがかかっているはずだ。

 プレッシャーを跳ね返してシティが優勝を決めるのか、はたまたリヴァプールが奇跡の逆転優勝を遂げるのか。

 2シーズン前のように90分の間に様々なドラマが生まれることを期待したい。

(オッズは5月9日現在)

【了】

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