フットボールチャンネル

【独占インタビュー】スペイン代表監督デル・ボスケの自信「W杯、連覇だけを目指す」

text by エンリケ・オルテゴ photo by Getty Images

連覇だけを目指す、デル・ボスケの自信

【独占インタビュー】スペイン代表監督デル・ボスケの自信「W杯、連覇だけを目指す」
デル・ボスケ監督は「私たちは、謙虚さを持って大会に臨まなければならない」と語る【写真:Getty Images】

――コンフェデレーションズカップでは、各スタジアムでスペインに対するブーイングが起こりました。W杯でも同様のことが起こる可能性を危惧してはいませんか?

「いいや。大袈裟に扱うこともないよ。私たちに対するブーイングが起こるのは普通のことだろう。フットボールファンは劣勢に立たされているチームを応援するものだし、私たちはブラジルと優勝を争う直接的なライバルなんだよ。

 それにコンフェデレーションズカップ開催中には、道やホテル、また練習場で、確かな愛情とともに素晴らしいもてなしを受けた。ブラジルの人々が私たちを世界王者として見ていること、また母国の優勝を切実に願っていることは十分に理解しているよ。

 彼らが私たちにネガティブな感情を抱えているとしたら、それは純粋にスポーツ面での恐れによってだろう。スペインはここ6年間でEUROを二度、W杯を一度制しているのだからね」

――では、最後の質問です。スペインは連覇だけを目指してW杯に臨むと、国内外のファンに断言することはできますか?

「少なくとも、そのために戦うつもりだ。どのチームも王者を打ち破ることを望んでおり、とても困難なことであるとは分かっているがね。それに加えて、国民の後押しを受ける開催国ブラジルは、もう一つの王者と感じながらトロフィーを狙ってくるはずだ。

 とにかく私たちは、謙虚さを持って大会に臨まなければならない。だが、全ポジションに素晴らしい選手たちを揃える、質が詰まったチームという自覚も忘れることなく。今季はレアル・マドリーとアトレティコ・マドリーがCLの決勝に進出し、ELではバレンシアが準決勝、セビージャが優勝した。

 私たちは欧州最高のクラブに所属する選手たちや、U-21EUROを制した新世代の選手たちを擁するチームなんだ。右ひざの十字靭帯を断裂した、ビクトール・バルデスを連れて
いけないのは悲しむべきことだがね」

【了】

関連リンク

サッカー好きほど知らない戦術の常識
バルセロナの哲学はフットボールの真理である
苦悩のストライカーがラ・ロハで目指す進化
世界で輝く「日本人選手」育成レシピ
サッカーに一番必要なのは厳しさ。いくらうまくても最後は根性のあるやつが勝つ!
ペップの狂気 妥協なき理想主義が生むフットボールの究極形

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top