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コートジボワール代表ラムシ監督、日本を警戒「優れたチーム。我々にはカウンターという切り札もある」

2014年6月14日(現地時間)、日本代表はブラジル・W杯の初戦を迎える。その相手はアフリカ最強との呼び声もあるコートジボワール。この“エレファン”を率いるサブリ・ラムシ監督に、『フランス・フットボール』誌記者が独占インタビューを敢行した。(翻訳:田村修一)

text by パスカル・フェレ photo by Getty Images

コートジボワールの選手の能力に疑いはない

――そもそもどうしてコートジボワール代表監督を引き受けたのでしょうか?

コートジボワール代表ラムシ監督、日本を警戒「優れたチーム。我々にはカウンターという切り札もある」
優勝を目指した2013年のアフリカ・ネーションズカップは、ベスト8で敗退してしまった【写真:Getty Images】

「ジャック・アヌマ会長から話を聞いたときはとても驚いた。まさか僕にオファーが来るとは想像もしていなかった。

 アフリカ最強と言われる国の代表監督に自分がノミネートされるのは、とても名誉なことだと思った。同時に魅力的なチャレンジだとも感じた。はじめての仕事として、とても断りきれるものではなかった」

――監督経験がまったくなかったあなたにとっては、重圧だったのではありませんか。

「もちろんさ。コートジボワールのような大国の監督は、背負う責任もまたとてつもなく大きい。でも、さまざまなリスクを冒しながら2年を過ごした今、僕は自分の決断が間違っていたとは思わない。その反対で、W杯には出場することができたし、さらに明るい未来が待っていると確信している」

――就任以来の最優先事項は何だったのでしょうか?

「最初の目標はアフリカ・ネーションズカップ(以下CAN)に優勝することであり、それからW杯予選突破があった。南アフリカで行なわれたCAN(2013年1月)は、優勝したナイジェリアに準々決勝で敗れた。残念な結果に終わったが、その後のW杯予選では、最終予選でセネガルを、2次予選ではモロッコやタンザニアを破り、3回連続の本大会出場を果たした。難しい戦いを勝ち抜けたことを、誇りに思っている」

――選手を指導する際に、ドログバやヤヤ・トゥーレ、ゾコラら経験豊富なベテランたちを、監督初心者のあなたがどうやって納得させたのでしょうか?

「第一に、グループ全体に対してできる限り正直であることを心がけた。そして彼らと気持ちをひとつにする。そうすれば選手はコーチに心を開き、コーチを評価する。このチームにはビッグネームがたくさんいるが、彼らは一度として問題を起こしてはいない。ここまで仕事は容易だった」

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