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サッカルーズ、W杯初戦敗北も現地メディアはポジティブな評価「勇敢な豪州、チリに冷や汗をかかせる」

text by 植松久隆 photo by Getty Images

現地メディアはポジティブな評価並ぶ

 試合後の現地メディアの電子版は、やはり後半の頑張りを称えた上での非常にポシティブな論調が目立った。

 今大会のメイン・ブロードキャスターであるSBSは「奮闘のサッカルーズ、チリの前に散る」、FOXも「勇敢な豪州、チリに冷や汗をかかせる」など、強豪相手に予想以上の戦いを見せたことを、かなり前向きに取り上げた。

 この日の試合中継でも、現地に入ったコメンテーターで元サッカルーズのクレイグ・フォスターが盛んにチームを褒め称え、スタジオのゲストに呼ばれたジョン・アロイシら代表OBも「よくやった」ムードでポシティブにサッカルーズの試合を振り返っていた。
 
 しかし、オーストラリアの今後の日程を考える時に楽観できる要素は少ない。次戦は、スペインを粉砕したオランダ、その後には何とか立て直したいスペインが死に物狂いで勝ち点3を取りに来る。
 
 しかも、この日の試合では、素晴らしいクロスでケーヒルのゴールをお膳立てした右SBのイヴァン・フラニッチが故障で途中交代。最終選考で長くサッカルーズの右SBを担ったルーク・ウィルクシャーが外れており、交代要員にSB専門の選手がいない緊急事態。

 この日は、本来はCBのライアン・マクゴーワンが無難にフラニッチの穴を埋めたが、積極的な攻撃参加が売りのフラニッチの穴が今後も完全に埋まるとは思えない。

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