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【W杯・試合採点】ベルギー対アメリカ(ベスト16)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

ベルギー対アメリカ 寸評

 決勝トーナメント1回戦、ベルギー対アメリカの一戦は、お互い堅守速攻を売りにしているチームだけあって、なかなか相手のペナルティボックス内に侵入できない。結果、試合を支配しているのはベルギーたが、前後半の90分間で、31本のシュートを放つものの、ほとんどのシュートはミドルシュートだった。そして、ボックス内で放ったシュートに関しては、アメリカのハワードに止められ続けた。

 しかし、延長戦に突入して試合は動く。延長前半3分、途中出場のルカクが抜け出し、マイナスクロス。一度はカットされるが、こぼれ球をデ・ブルイネが拾い、ドリブルで相手をかわしてシュートを放ち、ネットを揺らす。そして、15分には、デブライネのスルーパスに、ルカクが反応し、強烈なシュートをニアに叩き込んで、点差を広げた。

 一気に数的不利になったアメリカだが、延長後半2分に、こちらも途中交代の19歳グリーンが、後ろからきた浮き球をダイレクトで合わせるスーパーゴールで、1点返す。その後、ペースはアメリカに移り、何度もベルギーゴールに迫るが、反撃は実らず。2-1でベルギーが勝利し、ベスト8に進出した。

(文:内藤秀明)

【了】

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