偽9番を起用する布陣のテストも

　我慢強いスコラーリ監督ではあるが準々決勝のチリ戦では、全くチャンスに絡めない背番号9に見切りをつけ、ジョーを途中出場させたが、ジョーもセレソンのCFを担うには力不足感は否めない。

　コロンビア戦を控えた2日の紅白戦で指揮官はフレッジを外した布陣もテストしたが、前線はフッキとネイマール、ウィリアン、オスカールで構成され、ネイマールが「偽9番」を担うような恰好だった。

　コンフェデレーションズカップでも尻上がりに調子を上げた背番号9に信頼を置き続けるのか、新布陣に望を託すのか――。

　やはり2日の会見でフレッジについて問われたネイマールはこう言った。

「フレッジはボールを求めている。僕たちは彼がゴールに向かえるような状況を作らないといけない」

　ネイマール依存症の解消に道筋が見えたとき、王国の王座奪回は現実味を帯びるはずだ。

【了】

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