「(クルルのところに)全てのボールが飛んでくるようだった」
殊勲のクルルは「W杯の準々決勝でPKを2つストップ、これは夢だ。このために7週間、やってきた」と話した。PKを蹴るコスタリカの選手に対し、クルルは心理戦も試みた。
「僕は『どっちにPKを蹴るか、俺は分かっているぞ』と英語とオランダ語でどなっていた。ブライアン・ルイス(元トゥエンテ、現PSV)にはオランダ語で言った」
ベテランのスナイダーは「(クルルのところに)全てのボールが飛んでくるようだった。我々は常に『一人では成し遂げる事が出来ない』と言って来た。今回は23番目の選手(クルルは3番手GKで背番号は23)が出て来て、すぐに結果を出した。素晴らしい」とチーム一丸の勝利を喜んだ。これで今大会のオランダは21人の選手が出場。まだ出場機会がないのはGKフォルムとMFクラーシーだけとなった。
今大会のオランダはコンディションの良さが際立っているが、この試合でもそれを証明。PK戦直前、コスタリカの選手たちは座り込んで、マッサージを受けていたが、オランダの選手は皆立っていた。
中でも30歳のロッベンは120分間通じて相手の脅威になっていた。スポーツ総合サイト『NUSport.nl』は「ロッベンはコスタリカ戦で一対一の強さを見せた」という記事を載せ、「ロッベンはコスタリカ戦でフル出場し、コスタリカ相手に32回の一対一に挑んで20回勝った。その勝率は62.6%に上った」と記した。