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「チームと共に歴史を作りたい」。批判一転、3位決定戦に意気込むファン・ハール監督。オランダ史上初の“無敗”なるか

text by 中田徹 photo by Getty Images

意欲示すカイト「敗北者として飛行機に乗り込みたくない」

 今大会、ファン・ハール監督は、頻繁に選手の家族をホテルに呼ぶ事を許可していた。それは彼のフィロソフィーである『トータル・ヒューマン・プリンシプル』から来ているもの。

「私は6年前に出した自伝にそのフィロソフィーを記している。選手たちにとって子供たちや妻たちからサポートを受ける事はとても大事な事。そのことは選手たちの考え方や精神的な落ち着きに影響を与える。

 それが、私が選手たちの妻たちをホテルに招いた理由だ。もちろん時間は限られているけれど。試合が始まる1時間前なんて、それは出来ない」

 12日の試合が終わってからオランダは帰国し、13日にロッテルダム空港に着くという。以下、『アルヘメーン・ダッハブラット』紙の報道。

「オランダ代表は13日午後4時半、ロッテルダム空港着の便で帰国する。選手たちは到着後、すぐにバスでノールトワイクにあるホテル・ハウス・テル・ダウンに移動し、解散する。ロッテルダム空港の関係者はサポーターに空港まで来ないようアドバイスする。

『せっかく空港に来ても、すぐに選手たちはバスに乗ってノールトワイクに行ってしまうから、あまり多くの事は見る事が出来ませんよ』(空港関係者)」

「ルーザー(敗北者)として帰りの飛行機に乗り込みたくない」。そうカイトは3位決定戦に向けて意欲を示している。

【了】

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