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メッシ、なぜW杯MVP? 海外メディア・ファンからはスポンサー絡みの陰謀説まで浮上

text by 藤井重隆 By Shigetaka Fujii photo by Getty Images

ゴール数で言えばコロンビア代表のFWハメス・ロドリゲスだが…

 ゴール数で言えば、6ゴール2アシストを記録して大会得点王となったコロンビアのFWハメス・ロドリゲスや、5ゴール3アシストのドイツのMFトーマス・ミュラーが最有力であったはずであり、大会を通してのパフォーマンスを見れば、オランダの3位入賞に大きく貢献したMFアリエン・ロッベンが獲ってもおかしくはなかったし、ドイツを好守に支えたMFバスティアン・シュバインシュタイガーが最終候補に入らなかったのもおかしかった。

 W杯公式スポンサーを務めたのがドイツの大手ブランド、アディダスであり、決勝戦が同ブランドを身にまとう代表対決となったこともあり、結果論から一つの陰謀説が浮上。ゴールデンボールの最終候補10人中8人がアディダスと個人スポンサー契約を結んでおり、最優秀GKのゴールデングラブを受賞したドイツのマヌエル・ノイアーも最終候補の3人中唯一アディダスと契約していることから、この憶測の真実味も少なからずある。

 過去4度のバロンドール(欧州/世界最優秀選手)に輝いたメッシは、今大会最高の個人栄誉賞を冴えない表情で受け取ったが、いずれにしても敗者が受け取る慰めのトロフィーほど痛々しいものはない。

【了】

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