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“2個目のタイトル”獲得を狙うドイツ。U-19欧州選手権制覇は「世界のトップへと至る長い道程の第一歩」

text by 本田千尋 photo by Getty Images

欧州CL出場経験もあるブラント。「比較的早くA代表に合流する」

 2014年7月30日付のビルト誌は、決勝を翌日に控えたU-19ドイツ代表を大きく取り上げている。

「若者たちが、今年の夏2個目のタイトルを我々に穫ってくる! 明日のポルトガルに対する1つの勝利でU-19ドイツ代表は欧州王者となる」と、A代表が世界王者となった勢いはここまで及んで来ている。

 同誌は2008年にU-19ドイツ代表を指揮し欧州王者のタイトルを獲得し、現在はU-21代表の監督を務めるホルスト・フルベシュ氏のコメントを掲載している。

「タイトルは固いと信じている!」としつつも、「私たちはいつも若い選手達に、欧州王者のタイトルは決して空前絶後の歴史ではなく、トップ・プロへと至る長い道程の第一歩に過ぎないと言っている」と、首脳陣が若い代表メンバーに対して口を酸っぱくしている様も目に浮かぶ。

 そしてビルト誌は「トーナメント(U-19欧州選手権)は、おそらくヨギ・レーブのA代表という巨大なキャリアに繋がるスタートの号砲となるだろう」として、5人のいわゆる有望株をピックアップした。

 1人目は、ダヴィ・セルケ。ブレーメン所属の19歳である。今大会では準決勝までに6ゴールを決めている。よく走り、ヘディングに強いが、テクニックはさほど持ち合わせてはいないようだ。

 2人目は、ユリアン・ブラント。レバークーゼン所属の18歳である。既に欧州チャンピオンズリーグに出場の経験もあり、昨シーズンのブンデスリーガでも12試合に出場するなど、今回のメンバーの中では実績において群を抜いている。ビルト誌も「比較的早くA代表に合流する」と見ている。

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